2023.03.16

SEYMOUR YOKOHAMA

 

 

 

 

 

 

日本と西洋文化との繋がりに於いて語らぬ訳には行くはずも無い文明開化。そんな文明開化のランドマークとなった街、横浜。
当時世界の最先端を日本国内に広める窓口たる横浜には、あらゆるアートやカルチャー、時代を象徴するクリエイティブが溢れていた事でしょう。明治大正昭和平成と、脈々と受け継がれたそのDNAは数々のアーティストの排出、様々な創作物の舞台として等、まさに街全体が巨大なアトリエと言える程文化の最重要拠点として今日に至ります。そんな横浜に「クリエイターファースト」なんて、素敵なテーマを謳う施設が誕生致しました。MacCarthy inc.が仕掛けるSEYMOUR、控えめに言って、新名所です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地下4階に位置するみなとみらい駅より直結。長いエスカレーターから気持ちの良い空を見上げた先、みなとみらい東急スクエアの1階にその新名所はあります。200坪という広いスペースで展開されるSEYMOUR。湘南エリアにて様々に展開を見せるCONCEPT DESIGNのビンテージ家具が並ぶその空間は、短期にテーブル一個からクリエイターがその作品や世界を世に出す事の出来る施設。個展やポップアップストアという一般的な形は勿論、アイデア次第ではあらゆる形が想像、創造出来るまさにクリエイターファースト。オープン間もない現在、ライブペイントをアーティストで数珠繋ぎする企画などが用意されているそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

CONCEPT DESIGNによる家具の中から気になる品を数点。吉野ヒノキのフレームにペーパーコードを自らの手で編み上げるスツールキット。ユーザーもクリエイティブな体験の出来る商品の、「簡単だけど楽じゃない」というキャッチコピーも小粋だ。家具製作技能士の手によって作られるVERITA SOFA。本物を意味し、座り心地をデザインしたというソファ。祖父の代から家具職人という鈴木誠氏の手掛ける拘りと経験が凝縮したソファは、家具であると共に作品であり、SEYMOURとの親和性を強く感じる事の出来る逸品だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SEYMOURに訪れた際は必ず見てもらいたいA CRAFTによる常設アトリエ。デニムを使用したクラフト作品を生み出すA CRAFT。代表作であるデニムダルマを中心に飲食店などのディスプレイとしてや、様々なブランドとのコラボレーションもこなす彼の作品と、作業風景まで見る事が出来る。大型の商業施内にアトリエという聞いただけではミスマッチに聞こえる空間は、ここでしか味わえない魅力に溢れている。作品のオーダーも現地で可能というのも嬉しい。ミリ単位で計算したというダルマのディスプレイに息を吞んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一見すると、家具屋だ。否定するべくも無い。しかし足を踏み込んだ先はまさにクリエイターズファーストな複合施設が広がっている。クリエイター自身がその想像力と創造性を以てしてテーブル一個から全力で向き合える空間。それはユーザーにとっても訪れる度に違った楽しみがある事を意味し、ロンドン東部やベルリンに点在するギャラリーに近い物を感じる。オープン時に個展を開催したRYU AMBEによって描かれたイラストがそれを象徴していた。時間の経過と共にそこかしこにこういったイラストやステッカーが増えて行き、そういった数々のクリエイターやアーティストの足跡によってこの場所が完成して行く。カルチャー開花。頭の中にそんな言葉が浮かんだ。

どうやらまた横浜で、開花しました。

SEYMOUR
〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-2 1F